顧客分析入門 ―「誰に支えられているのか」を知る(3)
- Bounce+
- Sep 11, 2025
- 6 min read
Updated: Nov 24, 2025

前回のコラムでは、来店記録から「顧客リスト」を作り、1人ひとりの情報を整えました。
今回はいよいよ、それを見える化していきます!
数字をただ眺めるよりも、グラフで見ると一気にわかりやすくなります。
経営のヒントは、この「見える化」で一気につかみやすくなりますよ。
男性・女性の比率を円グラフで見てみる
前回のエクセルに新しく「性別」というシートを作りましょう

作り方は前回と同様です。こちらをぜひご参照ください!
「男性」と「女性」のセルを作りましょう。この隣で、男性と女性の数を数えていきます。

A1に「男性」、A2に「女性」と打ち込み、
A2に以下のものを入力します。
=COUNTIF(顧客リスト!C:C,A1)
これは、顧客リストの性別の欄に何個「男性」があるのかを数える命令です。いかに細かく書きますが、読み飛ばしてもらっても大丈夫です。そんな便利なものがあるのね、と覚えておいてもらうだけで十分です。
COUNTIF: 数えるという命令
顧客リスト!C:C 「顧客リスト」シートのC列を数える、という指定
A1 A1セルの内容(つまり「男性」)と同じものを数える、という指定
このB1セルをコピーして、B2セルに貼り付ければ、女性の数も数えられます。
メニューから [挿入] → [グラフ] → [円グラフ] をクリック

自動で作られたグラフを見てみましょう
あら、同じ数でしたね!
顧客は男性も女性も同じで、「全体としては偏りがない」ということがわかりました。

数字ではピンとこなかったバランスも、グラフにすると「想像より女性が多い」「思ったより偏りがない」といった発見ができます(今回は同じ数でしたが。。。)
年齢の分布をヒストグラムで見てみる
さぁ、次はお客様の年齢分布を図にしてみましょう。
まずは、作業するシートを作るところから。今回は「顧客リスト」のシート上で作業をしたいので、この「顧客リスト」シートを複製してもう一つ作ってしまいましょう。作り方は簡単。「顧客リスト」というシートの名前の上で右クリックし、シートの複製を選択します。下の方にある「コピーを作成する」にチェックを入れるのを忘れずに。

次に、I列に「0」から「125」まで、5刻みで数字を入れていきましょう。ここの値は任意なのですが、まずは5刻みでやってみましょう。最終的に表示されるグラフを見れば、ここで一体何をやっているのかが、スッと理解できますので、まずはひたすら数字を入力してみてください。

ここまでで、下準備はおしまいです。解析に移りましょう!といっても、エクセルの機能を使うだけで簡単にできますので、ご安心ください。
「データ」タブのデータアナリシスから「ヒストグラム」を選択して、ヒストグラム作成の機能を呼び出します。

ヒストグラムの窓が開きますので、その中に以下の内容を打ち込んでください。

1番上のものは、どこのデータを解析するかを指定するところ。今回は年齢を解析したいので、B列ですね! (「B:B」と打ち込めば、「B列」という意味になります)
この時、B列の一番上のセルは「年齢」という項目名になるので、そのことをエクセルに伝えるために「ラベル」にチェックを入れておきましょう。
2番目のものは、どういう区分でヒストグラムを作るかを指定するところです。先ほど〇から125まで5刻みに数字を入力してもらったところを指定しましょう。
最後、3番目は、解析結果をどこに表示させるかと指定するところです。今回はK1セルにしました。
「OK」を押して、結果を見てみましょう。

まずは、指定した「K1」のセルを起点として、結果が表示されていますね!成功です。
また、K列に数字、L列にも何やら数字が入っていますね。
例えば、K14セルには「65」L14セルには「2」という数字が入っています。
これは実は「60歳よりご高齢で、65歳以下」の方が「2人」いますよ、ということを示しています。つまり、年齢区分ごとに人数を数えてくれているんです。これが「ヒストグラム」の機能です。
では、わかりやすいようにグラフにしてみましょう。K2からL26を選択します

「挿入」から棒グラフを選択して、棒グラフを作成します。

図はできましたが、いらないものまで入ってしまっています。棒グラフの中の「青い棒」を選択してキーボードのbackspaceボタンを押して、消してしまいましょう。そうすると、ヒストグラムに近いグラフができるはずです。

ここまできたら、もう完成は間近です。横軸が「1、2、3、・・・」となってしまっているので、ここを年齢区分の数字に変えてあげるだけです。変え方の説明は以下をご参照ください。
グラフの上で右クリックし、「データの選択」をクリックします。そうすると、以下のウィンドウが表示されるはずです。「軸ラベル」のところを変更します。「Y軸の値」の下にあるものがそれです。

「軸ラベル」の右にあるボタンを押すと、ラベルとして使う箇所を指定できるので、以下のように「K2からK26」の部分をドラッグして指定しましょう。もしわからなかったら、
='顧客リスト(2)'!K2:K26
と打ち込んでください。

これで完成です。
グラフができましたね。どの年齢層に、どれくらいの人数がいるかが、一目でわかります。

45歳から50歳の層が一番多いですね。
一方で、70歳以上の顧客はゼロ。30歳未満もほぼいない、ということがわかります。そんなお客さんに自社が愛されているのか、少し見えてきました。
今は、5歳刻みで人数が数えられていますね。これははじめに「0」から「125」まで5歳刻みで、と指定したからです。ステップ2のところでやった作業ですね。もしこれを「10」から「100」まで10刻み、にすると、10歳から100歳までの間を10歳刻みで区分した結果が得られます。
3. ポイントは「きれいさ」よりも「気づき」
最初から完璧なグラフを作る必要はありません。
大切なのは、「数字を目で見てわかる形にする」こと。
グラフを作ったら、ぜひスタッフやご家族にも見せて意見をもらってください。自分1人では気づかなかった視点が得られ、次の施策に活かせます。
さらに、ここで得た気づきは、次の分析(たとえばリピート率や購入内容の分析)を考えるヒントになります。
これらのグラフを、時間の変化に応じてみてみたり、利用するサービスごとにみてみたりすると、どんどん発見があります。これらの整理はまた今後このコラムでやっていますので、お楽しみに。
今日のまとめ
顧客リストは、グラフにすることで“顔ぶれ”が見える
円グラフで性別のバランス、ヒストグラムで年齢分布をチェック
見えてきた傾向から「次に知りたいこと」が見えてくる
次回は、顧客リストや来店記録を手書きの紙で保持されている経営者様のために、それらを自動で読み込んでエクセルデータにしてしまう方法を解説しますね。
お急ぎの方、または今回のコラムの内容に疑問がある方、コメントをいただくか、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせくださいね。初回相談を無料で承っております。



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