写真を撮るだけ!紙の顧客データを電子データ化
- Bounce+
- Sep 13
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前回は、顧客リストの性別や年齢をグラフにして、「お客様の顔ぶれ」を見える化しました。今回は、ちょっと箸休め。
「解析をしていきたいけど、うちはずっと紙に書いてきたから、パソコンとは無縁だったんだよなぁ。」という経営者様向けに、紙の台帳や手書きの来店記録をAIを使って一気にデジタル化する方法をご紹介します。
1. 紙データをAIで読み込もう
今回利用するのは「Gemini」というGoogleが提供するAI。AIといっても全く難しい作業はないので、安心して読み進んでいただければと思います。
始める前に、一つだけ注意事項を。もし今回電子データ化したデータが「個人情報」の場合、Google有料プランをご契約の上、Geminiをご利用ください。
というのも、AIに渡したデータが外部のために使用されるリスクを減らすためです。
お客様のお名前・住所・生年月日などが揃っているデータを電子データ化する場合には、
ご注意ください。
もし、匿名であったり、名前はあっても個人を特定できないものだった場合には、無料プランで問題はないかと思います。不安な方は、お気軽にお問い合わせフォームよりお問い合わせください。初回のご相談は無料で承っております。
まずは「Gemini」を開きましょう。Googleのサイト(https://www.google.co.jp)にアクセス。
この時、あらかじめご自身のアカウントにログインしておいてくださいね。
ページ右上の9つの丸が並んだアイコンをクリックすると、Googleで利用できるアプリが
表示されます。その中に「Gemini」がありますので、クリックして開きましょう。

そうてもう一つの準備は、「写真」です。電子データ化したいものを写真で撮って、ご自身のパソコンに保存しておきましょう。今回、例として利用するのは、以下の、手書きのノートの写真です。

では、早速Geminiを使用してみましょう。Geminiの下の方に、テキストを書き込む欄があると思います。ここにAIにお願いしたいことを書き込むと、その指令を素早くやってくれるのがAIです。
今回は、こんな内容を書き込みました。
「##役割
あなたは自営業経営者のアシスタントです。店で使用している紙媒体の顧客来店記録を電子データ化するため、OCR技術を用いて任務を遂行します
##目的
アップロードする顧客来店記録の画像を分析し、以下の項目を高精度で抽出してください。ルールに従って、抽出した項目を出力してください
##ルール
- スプレッドシートに書き出してください
- ファイルの名称は[bounce_plus_customer]にし、ダウンロード可能にしてください」
そして、あらかじめパソコンに保存しておいた写真を、テキスト欄にドラッグして貼り付けましょう。これで準備は完了です。エンターキーを押して、AIに指令を送ります。
すると、以下のような結果をすぐに出してくれました。
私の手書きの内容が、見事に電子データとして抽出されていますね。

「Googleスプレッドシートにエクスポート」をクリックして、左下の「スプレッドシートを開く」をクリックしてみましょう。自動的にスプレッドシートが開いてきます。そこには、手書きだったデータがすでに書き込まれているはずです。

ちゃんと内容があっているか、確認します(データが多い場合には、全てを細かくチェックする必要はないですが、一部、さらに間違いが起こりやすそうな箇所を重点的にチェックしましょう)。
完璧ですね!ただ、ファイルの名前がなんだか指定したものと違っているので、「ファイル」から「名前を変更」を選択して、名前を変えてあげましょう。(稀に、
こちらの意図と違う答えが返ってくるのもご愛嬌。AIとの共同作業で仕上げる気持ちで、助けてあげましょう)

さて、このファイルですが、一体どこに保存されているかというと、ご自身のアカウントのGoogleドライブに自動で保存されています。「マイドライブ」を探してみてくださいね。そこに、先ほど名前を変更したファイルが保存されています。
「マイドライブ」はご自身のアカウントページ左からアクセスすることもできますし、Geminiにアクセスするときに使用したアプリ一覧から「ドライブ」を選択して、その左部分からアクセスすることもできます。

もう一度開いてみましょう。名前も変更されていて、手書きの内容もきちんと電子データ化されていますね。このデータをエクセルにしてしまいたいので、「ファイル」から「ダウンロード」を選択し、「Microsoft Excel (.xlsx)」を選びましょう。

これで完了です。ダウンロードフォルダに、電子データ化されたあなたのノートがExceファイルとして入っています。適切な場所に保存し直してあげてくださいね。

2. 難しくない!まずは試してみましょう
以上のように、ただ写真を撮って、Geminiに指令と共に投げ入れただけです。とっても便利ですね。手間と、プレッシャーから一気に解放されます。これで、全てのデータを紙で保管してきた経営者様も、電子データを取り扱い、顧客解析に進んでいけますね。
本コラムがはじめの一歩を後押しできたのなら、とても嬉しく思います。
もし実際にやってみて「ここが分かりにくかった」「もっとこうしたい」と感じたら、ぜひコメントやお問い合わせで教えてください。次回のコラムで反映していきます。
今日のまとめ
紙の顧客台帳や来店記録は、スマホ撮影+AIで一気にデータ化できる
GeminiなどのAIは、表をきれいに整形してくれるのでスプレッドシート作成がラク
精度は確認しましょう
次回は、顧客解入門の続きを書きたいと思います。さらにデータの解析を進めていきましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。



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