顧客分析入門 ―「誰に支えられているのか」を知る(2)
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- Sep 10, 2025
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Updated: Nov 24, 2025

前回のコラムでは、顧客リストを作るときに「知りたいことから逆算する」とお伝えしました。今回はいよいよ、そのリストのデータを「並べてみる」ところから始めます。
まずはデータを並べるだけでいい
「顧客分析」と聞くと難しそうに思えるかもしれませんが、最初の一歩はとてもシンプルです。エクセル(Microsoft Excel*)やスプレッドシート (Googleスプレッドシート*)を開いて、
一行目に項目(名前・性別・年齢・住所 など)を記入
二行目以降にデータを一人ずつ入力
これだけで、立派な顧客リストの土台になります。
(*もしmicrosoftのツールがない場合には、Googleの無料アカウントでスプレッドシートを利用できます。ただし、顧客情報を管理するため、Googleの有料アカウントを推奨します。もし不安な方は、お気軽にお問合せフォームからご連絡ください)
実際に作ってみたものがこれです。3行目から下に、どんどん顧客情報を追加していきましょう。なお、今回の顧客リストは、正確にいうと「来店記録」なので、同じ人でも、来店するごとにこのリストに加えられることになります。

もしデータが紙の台帳やアンケート票にしかない場合は、自動で文字を読み込んでリストにする方法がありますので、今後本コラムで紹介していきますね。もし、コラムを待たずに今すぐに始めたい、という方がいらっしゃったらお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。
顧客の「顔ぶれ」を見える化するための準備
データを並べたら、最初の分析に進みます。
ここでやることは「顧客の人口形態をまとめる」こと。
男性・女性比率
→ 性別の列を数えて、男女それぞれ何人かを計算するだけ。円グラフにすると一目でわかります。
年齢分布
→ どの年代のお客様が多いのか、直感的にわかるように整理します。
→ 年齢データを「ヒストグラム(度数分布図)」で可視化してみましょう。
住所の整理
→ 市区町村ごとにまとめたり、地図上に色表示をして、どこから多くのお客様がいらっしゃっているのかを可視化。
これらをひとつひとつ、本コラムでまとめていきますので、今後をお楽しみに。
今回のコラムでは、これらの分析をする上で大切な下処理を行なっていきます。すでに、上のステップで、来店記録のファイルが出来上がっていると思います。こちらを、顧客リストに変換し、今後の分析がやりやすい形に作り上げていきましょう。
「来店記録」を「顧客リスト」に
来店記録のファイルの別シートを開きましょう。ファイルの下部にある「+」マークをクリックすると、新しいシートが作られます。この時点でシート名は「Sheet2」になっていると思いますが、名前の上でダブルクリック、もしくは右クリックし、名称の変更を選択して任意の名前をつけてくださいね。今回は「顧客リスト」にしておきます。

セルA1に以下の内容を打ち込んでください。
=UNIQUE(来店記録!B:B)
そうすることで、始めに作成した「来店記録」から顧客の情報が抽出されます。
「来店記録」では、複数回来店してくれたお客様の名前が複数回記録されますので、この「顧客リスト」では、来店記録に複数回記録されている人でも、1回だけ現れるようにしなければなりません。その時に使用するのが、上記の「UNIQUE」というものです。

次は、それぞれの顧客に対して、年齢、性別、住所を読み込んでいきましょう。
ここで使用するのは「VLOOKUP」です。まずは使ってみましょう。
B1のセルに以下の内容を打ち込んでください。
=VLOOKUP(A1,来店記録!B:E,2,FALSE)
これの意味は以下のようなものですが、“顧客名を見つけて、隣の情報を持ってくる魔法”とぼんやり理解してもらうのでも、大丈夫です。ご安心して、読み飛ばして次にお進みください。
VLOOKUP 探してください!という指令
A1 A1のセルに書いてある内容を探す、という指定
来店記録!B:E 「来店記録」シートの列Bから探し、
列Bから列Eの間にある情報を抜き出すという指定
2 列Bから数えて(列Bを含む)2列目の情報を抜き出すという指定
FALSE 探すときに、全く同じものを探してね!という指定。
「なんとなく似ているもの」じゃなくて「全く同じ」と指定。
これにより、「来店記録」のシートに書いてある「顧客名」というセルを自動で探してくれて、その隣のセルの内容がここに書き込まれるようになります。

もし「2」を「3」に変更すると、「顧客名」というセルを含む3つ目のセルの内容が書き込まれます。やってみましょう。

ちゃんと顧客名から数えて3つ目(顧客名セルを1つ目とする)の「性別」が書き込まれましたね。同様にD1セルもやってみて、「郵便番号」を表示されるようにトライしてみてください。
ここまでできたら、あと1ステップ。
B1, C1, D1のセルをまとめて選択し、D1セルの右下端にある小さい四角をクリック。十字マークが現れますので、クリックしたまま、下までドラッグすればOK。そうすることで、1行目で書いた内容が、2行目以降の顧客リストに反映されますので、各顧客の年齢、性別、郵便番号の情報が自動的に転記されます。

完成です!
今回は、1人しか顧客がいないものができていますが、これは100人でも1000人でも、同じ作業です。B1, C1, D1のセルを全ての顧客名の行にドラッグする(もしくはコピー・貼り付け)だけで、完成です。

今日のまとめ
来店記録リストは、「一行目に項目、二行目以降にデータ」という基本形だけで十分スタートできます。そこから、男女比や年齢分布といったシンプルな“顔ぶれ”分析を行うために大切な下処理「顧客リスト」への変換を行いました。
今日ご紹介した内容は、専門用語を知らなくても「この式を入れてみる」だけで大丈夫です。まずは一歩目を踏み出すことが大切です。もし分かりづらいところがあれば、コメントをいただくか、お問合せフォームからお気軽にご相談ください。初回相談は無料で承っております。
次回は、顧客の顔ぶれを見える化していきましょう。実際にグラフで男女比や年齢分布を“見える化”していきます。
また、現在顧客データや来店データが紙の手書きでしか持っていないという方のための、自動読み込みも今後説明してまいりますので、どうぞお楽しみに。



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